今年最後は、BON JOVIで締め。
京セラドーム大阪に来るのも今年はこれが最後。
今回、大阪、東京が連続公演で、来日離日も直前直後というありがたくないスケジュール。
持ってくるといっていたキャデラックのステージセットも結局持って来ず、簡素なステージセット。
観客は、アリーナ後方に座席がセットされず、スタンドは(シートのかかっていない部分に限り)一通り埋まっているぐらいの状態。
定刻を10分ほど過ぎた頃、いつもと違ってClassic RockがSEとして鳴り響くなか、ステージ横のスクリーンに1分前の表示。
大阪公演はこれまでよくTOURの定番と違うOpeningが選ばれるけど、今回はこれまでのTOURでのOpeningを飾っていた1ですんなりとスタート。
ここから往年の2,3に続くけれどもJONの声がやはり出ていない。
それに今回RICHIE不在で、代理のPHIL Xは、RICHIEの様にSOLOでカメラが向けられる訳でもないので、延々とJONにスポットが当たっているのも単調に見えることに拍車をかけた。
「LOST HIGHWAY」から2曲続けて4,5でたるい感じになってからその空気を変える6。
後半に置いてお仕事的に片づけられるよりも早い位置で演奏してもらった方がうんといい。
続いて、JONがAcoustic Guitarを持っての7。
ここでJONから明らかな異変が感じられた。
元々出ていなかった声が更に出なくなった。
尚、伊藤正則がこの曲の後半は、観客に歌わせていたから歌詞を覚えておく必要があるという趣旨の発言をしていたけど、ほとんどそういったことはなし。
新譜からの曲で更に半音下げているとは思えないほど、JONの顔が明らかに苦しそう。
続く8もまともに歌えないまま、そして非常に苦しい顔をしたまま終了。
舞台が暗転し、怒号が聞こえた後、しばしの無音の後、スポットライトが再びステージ中央に。
なんとDAVIDのKEYBOARDが舞台中央に動かされ、DAVIDにスポットライトが。
そして聞こえるは、彼の作曲した9。
急遽SETの順序を変えたようで、JONの回復を図ったと思われる。
おそらくDAVIDは、全く用意してなかったと思うけど、それでもなんとか歌い切った。
お見事!
ここからDAVIDは、JONのカバーをするべく大奮闘。
10でJONは戻ってきたけど、相変わらず声は出ないまま。
サビで聞こえるのはDAVIDのコーラス。
こんなときにRICHIEがいれば、もう少しカバーできるのにと感じざるを得ない。
11でも、マラカスを振る動きが弱弱しく、今回のTOURアレンジでの演奏陣のSOLO回しの部分では再び引っ込んだ。
再びAcoustic Guitarを持って登場して、また「Lost Highway」から12。
特別いいとはいえない「Lost Highway」が何故ここまで演奏され続けられるのかはわからない。
間髪置かずに13。
不調に陥った後、ほとんどステージ中央から動かなかったJONがようやく少し動きを見せた。
この辺りから少しずつJONは復調してきた。
大阪初登場の14の後は、お馴染みの15。
JONをカバーしようとPHIL、DAVIDがコーラスを入れるも3人のタイミングがバラバラでなんとも珍妙な感じ。
16は、よくカバーを挟むとはいえ、今日はなんと4曲。
05年のTOURでLast Man Standingを期待して観客を「これ何?」という混乱に陥れたGreat Balls Of Fireがここで再登場し、ここでもDAVIDがVocalを取った。
そしてお馴染みのSTONESのカバーの後は、PHILにも出番が与えられた。
17は、Shoutが来そうで来ない展開。
JONがドヤ顔してたけど、ドヤ顔出来るような状態かと突っ込みたくなった。
ENCOREでも、JONは随所で歌わず、19でもサビは半分歌って半分歌わない省力運転。
20はよくあるとはいえ、1番を観客に丸投げ。
二度目のENCOREで20と21というのはまあ妥当なところ。
曲数が少な目ながらもこれで終了。
参考までにCRUEがもっていたSET LIST↓

このSET LISTを見ると、やはりIn These Armsは、急遽DAVIDが歌ったことがわかる。
全体的にはJONの声がこれまで映像で観た以上に出ていなかった。
高音が出ないのは認識していたけど、今日はサビの部分でもさぼりが特に目立った。
日本公演の度に声が出ないのは、もはや定番。
そして、それを埋めるべく奮闘するDAVID。
DAVIDの奮闘がなければ、残念な公演だったといっても過言ではない。
そして、途中にも書いたけれど、RICHIEがいないので、Guitarの見せ場でまったく盛り上がらない。
PHIL Xにさほどスポットがあたるわけではないので、本来Guitarの見せ場であるところが非常に地味になる。
JON BON JOVI&FRIENDSみたいな感じ。
好きだからこそ、荒が目立ってしまった。
SET LIST
1.That's What The Water Made Me
2.You Give Love A Bad Name
3.Raise Your Hands
4.Lost Highway
5.Whole Lot of Leavin'
6.It's My Life
7.Because We Can
8.What About Now
9.In These Aems (on Vocal DAVID BRYAN)
10.We Got It Going On
11.Keep the Faith
12.(You Want to) Make a Memory
13.Born to Be My Baby
14.We Weren't Born to Follow
15.Who Says You Can't Go Home
16.I'll Sleep When I'm Dead (incl. Great Balls Of Fire~Jumping Jack Flash~Start Me Up~Taking Care of Business)
17.Bad Medicine
Encore
18.Captain Crash & The Beauty Queen From Mars
19.Have A Nice Day
20.Wanted Dead Or Alive
Encore2
21.Runaway
22.Livin' on a Prayer