日頃からよく行く京セラドーム。
コンサートで行くのは去年のAEROSMITH以来。
管理人は京セラドームのコンサートでは、これまで10回行って、アリーナ7回、スタンド下段3回で上段スタンドに一度も行ったことがない相性のよさだったのに、遂に上段スタンド行き。
でも、見通しは悪くなく、東京ドームの上段のように音響が最悪でなかったので、公演を普通に楽しむことができた。
さて公演は、3時間半に及ぶ熱演。
これでもかとばかりに繰り出される曲の数々。
ベスト的な内容と言いつつも、必ずしも全曲がそうではなく、レア曲も演奏されて色々なファン層が楽しめる内容。
普通これだけやると、公演中に飽きが来るのに最後まで飽きのこない稀有な公演。
公演時間3時間半は、管理人がこれまで観た単独公演の中で最長。
ちなみに次点は、あの伝説の京セラドームでのGUNS。
以下、公演詳細(明日の更新時に増補予定)
会場にSEが流され、それと同時にスクリーンに恐竜の頭蓋骨の映像が映し出される。
SEの終わりと共に聞き覚えのあるピアノのメロディー。
これまで終盤に演奏されることが多かった1からスタートする意外な展開。
曲の始まりと共にステージ上を覆っていた恐竜の骨のセットが開く。
そして、普段あまり動きのない田原、中川の両名がいきなりセンターステージに向かって歩き出すというこちらも意外な動き。
この曲から始まって盛り上がらないはずがない。
次にヒット曲の2,3を畳み掛けるなんとも豪華な出だし。
3の乾杯の部分では、ステージサイドで桜井が「乾杯!」の絶叫!
桜井がアコギを持って、いつもの「最高の夜」のMCの後に、「ドームをLとOとVとEで埋めたい」と言って、始まったのは懐かしい4。
4から間を置かず、小林武史のキーボードが静まった場内に流れ、それをバックに頭の部分を桜井が歌いだす。
5だ。
終盤には、満員の観客のラララが響き渡る。
この後、またヒット曲である6を続ける。
7の前に割と長めのMC。
今日が、デビュー20周年「イブ」だということが強調されていた。
GIFTの歌詞を取り上げて、自分たちの方こそありがとう、これからも宜しくというお礼が観客に対して伝えられた。
これまでライブハウスで1回やったことしかないと言って始まったのは、非常にレアな7。
6のCWだったこの曲がCDの順番通りに演奏されることは感慨深い。
スクリーンに映し出されるモデルのアニメもなかなかいい。
この曲と後で登場するある曲が単にベストで終わらないと書いた理由。
レアな7よりも、歓声の上がらない状態で始まったのは新曲の8。
これは人気がないというよりも単にまだ浸透していなかったのと、7からそのまま続けて演奏されたからだと思う。
前回のTOURで最後に歌われ、長居ではこれ以上ない歌唱をだった9。
今回は、この曲はみんなの歌であってほしい、一緒に歌ってほしいというMCがなされた。
まず桜井がエレキで弾き語りをして、観客が1番のサビの手前から1番を歌うような演出になっていた。
観客が歌い終わると、ここから他のメンバーも演奏に加わる。
その後も、随所で観客に歌わしていた。
前回素晴らしかっただけに、今回も普通に歌ってほしかったのが正直な感想。
スクリーンに映像が映し出され、場内が電子音に包まれ、それが段々聞き覚えのあるリズムに変わっていく。
よく知ったワウを効かせたギターのイントロが始まると、パイロが上がり、ステージ上の恐竜の骨のセットも閉じていた部分が広がり、ステージを広く覆うような形に。
コンサートで定番の10。
お次は、聞き覚えのある電子音が聴こえ、こちらも定番曲の11。
会場内が曲調とマッチした妖しい赤とピンク系の照明で照らされた12。
13は相変わらず、数についての映像を曲の前に見せる演出。
トリビア的なものの間に政治的なメッセージを盛り込んだ内容を見せるのは前回と同じ。
最後に「人々が1年間で愛し合える日数」
「365日」
が表示されるところも同じ。
映像の間に桜井がTシャツの上にジャケットを着ていた。
14が終わったところで、メンバーがセンターステージに移動。
「出会いと別れの季節にぴったり」と紹介された15は、撮り直しのVERSIONに近い形。
歌いだしの「ねえ」だけを歌って一旦止めて、「ねえ」だけでわかるの?という桜井の呼びかけ。
勿論わかる!
16は、あまりにも15から自然な形(勝手にそう感じただけだけど)で披露された。
15,16と演奏に聞き入ってしまい、特に16は気が付いたら曲が終わっていた。
ここでメンバー紹介が行われた。
今回のTOURでは、ジェーンにYAHOOトピックスから一ネタ語らせるという無茶振りのコーナーを設定していた。
今日の話題は、
ウィルスミスの娘が踊りまくるという話。
明日発売される「MICRO」と「MACRO」の話もここでされた。
この2枚のジャケットは精子と卵子を表しているそう。
人間の細胞の中で一番小さいのが精子で、一番大きいのが卵子だったからこのチョイスになったそう。
ちなみにこの話の最中、歓声が話をどんどん下ネタ化していった。
7と同じくレアな17は、歌詞を一部変更して、歌われた。
勿論変更内容は、今日この場所のことを表すような変更。
「1999年、夏、沖縄 」を「2012年、春、大阪」と歌っていた。
曲の最後の部分もいつかまた大阪で歌いたい、京セラドームで歌いたいに変更。
ベタだけど、この変更は嬉しい。
地味な点ではもう三十なのだけどの部分も、時の流れに従って四十に変更されていた。
舞台が暗転して、18のイントロ部分が鳴り響く中、メンバーが元のステージに戻る。
桜井がエレキ片手にかなり崩した形で歌ってから歌に入った。
次は懐かしい19。
ブラスの部分はキーボードで代用された。
曲の終盤には大量にスモークが焚かれ、盛り上がりに一役買っていた。
ジェーンのドラムのリズムから、次が20とわかる。
ヒット曲を連発して、しかも終盤に差し掛かっているのにまだこんなにいい曲が出てくる。
バックに流されていた夕焼けの街が消えていくCGもよかった。
続くは21。
盛り上がらないはずのない曲順。
尚、今回もキーは半音下げ。
ここまで盛り上げておいて本編最後に22。
もう十二分に盛り上がっているのに、更に盛り上げる手段として、天井に設置されていた黒い袋から卵形のバルーンボールがアリーナに向かって投下される。
会場左後方の分だけは、なかなか袋から落ちずに、落とすのに苦労していた。
今回は、1番なり2番なりの全てを観客に任せて歌わせることはしなかった。
おかげでほぼ純粋に歌を楽しむことができた。
歌わせるのも好きだけど、こうやって聴く方が嬉しい。
前半に畳み掛けて、更に後半にこれだけ畳み掛けられるのはキャリアの長さの賜物。
そしてENCORE。
まず桜井が一人でアコギを抱えてセンターステージに登場。
観客からのリクエストを募るとみせかけたり、新曲をやるとみせかけたりと色々と遊びの要素有り。
新曲にまだ歌詞がないという話から、仮歌に入れられているようにハミングが入っている曲ということで紹介がなされて、始まったのは23。
確かにラララだ。
尚、22でアリーナに落とされた、バルーンボールがまだ客席に残っていて、これが結構MCの間の進行を妨げてなかなか曲に入れなかった。
バルーンはこの後もしばらく残されていたけれど、観客全員が楽しめるものでもないし、弊害も多いからいらないと思う。
23が終わった後、既にスタンバイしていたメンバーが演奏を始める。
桜井もステージに戻って準備万端で24が始まる。
桜井の「ただいま」に対して満員の京セラドームから「おかえり」のお返し。
場内の証明が落とされ、キーボードに合わせる形でいきなり桜井が歌いだして、少し意表をつかれる形に25はなった。
最後に2回目のパイロが上がり、桜井の絶叫が聴こえ、そろそろ終わりの雰囲気。
でも、まだ終わらない。
恐竜の骨が光り、中央のスクリーンに再び恐竜の骸骨が映し出される中、聴こえてくるのはoverture。
そして、そのまま蘇生につながる。
「最後の曲」と言って、始まったのは新曲27。
最後がこの曲でよかったと思う。
非常にいい公演だった。
途中のMCで「日本一の照明」と言っていたけど、ライティングも豪華。
それに加えて、スクリーンも左右に二つずつ、中央のステージ奥に一つ、ステージの上にも一つ備え付けられて、それを場合によって使い分ける豪華さ。
欲をいうならば、パンフやBESTで絶賛されていた「シフクノオト」から15以外の曲もやってほしかった。
でも、それはもう本当に欲にすぎない。
これだけの量と質を兼ね備えてもらうと大満足。
SET LIST
1.エソラ
2.箒星
3.youthful days
4.LOVE
5.GIFT
6.Everything(It's you)
7.デルモ
8.End of the day
9.終わりなき旅
10.Dance Dance Dance
11.ニシエヒガシエ
12.フェイク
13.365日
14.しるし
15.くるみ
16.Sign
17.1999年、夏、沖縄
18.ロックンロールは生きている
19.Round About~孤独の肖像~
20.Worlds end
21.fanfare
22.innocent wolrd
ENCORE
23.ラララ
24.彩り
25.光の射す方へ
26.overture~蘇生
27.祈り ~涙の軌道