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☆SHINE☆

松田 世理奈・辛川 力太・柴山 吉報・高岸 亘 「契約解消の法律実務」
読んで感想を書いたもののupせずに放置していたものを今更ながらup。



ありそうでなかった契約解消の本。

今までは色んな本なり雑誌の記事を参照していたが、こうやってまとまったものがあると、後輩の指導にも使いやすい。

2つのパートに分かれていて、前半は、法的な知識や論点の整理。

まず、契約解消のパターンを挙げて、法的にはどうかを書いているので、体系的に学習しやすい。

条文も引用していて便利(ズボラせずに逐次調べるのが正しいが)。

その上で、契約解消にあたって必要な視点を検討している。

契約解消の目的が何か、を一番に持ってきていて、実際の検討過程に沿っている。

後半は、事例を用いて契約のパターン毎にポイントを紹介している。

珍しいのは、契約の解消に向けてどう社内で動くべきかを書いているところ。

冒頭に後輩の指導と書いたのはこういう理由。

この本で大まかにでも動き方を掴んでおけば、動きやすい。

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| | 23:52 | トラックバック:0コメント:0
京野哲也編著 ronnor、dtk 著 「Q&A 若手弁護士からの相談199問」
若手でも弁護士でも、遂には法務ですらなくなったが、今後法務に戻った時のことを考えて購入。

顧問弁護士編、法務パーソン編、キャリア編の3編で編成されて、管理人のようないわゆる無資格法務であっても、大いに参考になる。

自分のように弁護士資格も無く、企業に勤務している身だと一見関係なさそうな顧問弁護士編も、依頼される側がどう思うかということを理解するうえで読む価値がある。

最近法務のノウハウを記載した本は増えているが、この本では他では書いていないが、実務上悩みどころとなる内容が多い。

例えば、「「ナイスではない人」対応」、「後輩を指導する際の注意点」なんかは、誰しもが遭遇するであろうネガティブ要素に対してどう対応するかが書かれていて、言語化されにくいノウハウが言語化されている印象がある。

それもかなり緻密に書かれていて、よくある一般化できないような筆者の考えの押し付けではない。

若手ではないが故に、書かれている内容に納得できる部分が多々あり、そういう意味では一通り仕事をこなせるようになった方が、より響く本なのかもしれない。

本を読んだからといって、一朝一夕に実行できる内容ではないが、若手に読むことを勧めたい一冊。



| | 20:30 | トラックバック:0コメント:0
柴田 堅太郎・中田 裕人 「カーブアウトM&Aの法務」
年末年始に一気に読んだ本。

この本の特徴は、ストーリーを交えて解説していること。

ストーリーの後に解説パートが入る。

このストーリーがいかにもありそうな話で引き込まれるように読んでしまった。

ちゃんとそのストーリーにポイントが盛り込まれていて、解説がより深く頭に残る。

はしがきの狙いに「M&A実務の面白さとやりがいを伝えたい」とあるが、これなら伝わると思う。

解説部分を読むのがしんどくても、ストーリーを読むだけでも値打ちがある。

もちろん解説部分も充実。

セラーズDDとライセンスに関する記述が厚めなのがありがたい。



著者の柴田先生が、あとがきのあとがきをnoteに書かれているので、そちらも読後に読むと、ストーリーの裏側?もわかる。
https://note.com/shibata_kentaro/n/n9793562897c2

| | 21:00 | トラックバック:0コメント:0
伊勢田道仁 「基礎講義会社法」
通常会社法の本といえば、条文順に記述していくことがほとんどだが、この本は違う。

コーポレートガバナンス、コーポレートファイナンス、そしてコーポレートストラクチャーの3部構成にして、会社法を説明している。

様々な場面からその場面に当てはまる会社法の内容が解説されている結果、会社法がどういうところで使われているか、非常にわかりやすい。

無味乾燥になりがちな会社法の学習に彩りが添えられる感じがする。

初めの一冊としてこれを読むと、会社法の印象も違ってくるように思う。

これを一冊目に読むと、理解も早そう。



個人的に著者は存じ上げているが、それとは関係なくいい本。

| | 22:40 | トラックバック:0コメント:0
大澤武史、山本一貴 「労働条件変更法理と実務」
普段、労働法を仕事で使用する機会はないけれど、献本頂いたので、年末年始の休みを利用して読了。

最初に基礎知識について触れた上で、労働条件を変更する場合について、条件ごとに留意点を丁寧に記載している。

裁判例が豊富に紹介されていて、実務上気を付けるべきポイントが明確に記載されている(文中で出てきた裁判例は巻末にリストとして挙がっている)。

管理人のように労働法に疎い者でも、ある労働条件を変更する場合に、どういうことについて気を付けないといけないかがコンパクトにまとまっている。

ページ数も200ページちょっとで、気軽にこの分野について理解することができた。


| | 21:30 | トラックバック:0コメント:0
喜瀬雅則 「オリックスはなぜ優勝できたのか 苦闘と変革の25年」
新書としてこういう本が出るとは思わなかった。

プロローグの最後に筆者が「勝ったぞ、優勝だぞ、というお祭り感のような色合いを期待されていた読者の方々には、ひょっとしたら、少々期待外れの内容になるかもしれない。」と書いている通り、この本は、低迷していた時代にも結構なページ数が割かれている。

95年、96年の優勝から森脇監督の時代までで約半分。

注目すべきは、岡田、森脇両監督の証言も得ているところ。

他にも懐かしい選手が何人も登場。

低迷時代の話は、自分の記憶と結びつけると納得できるところが多々ある。

後半は、今年の優勝につながってくるような話。

ドラフト方針の変更やキャンプ地の移転、育成等々。

400ページちょっとのボリュームだけど、長年のオリックスファンにはお勧め。

| | 20:47 | トラックバック:0コメント:0
塩野誠/宮下和昌 「事業担当者のための逆引きビジネス法務ハンドブック第2版」
よい評判を聞いていたが、読んでいなかったこの本に第2版が出たので、購入して読んでみた。

ビジネスで問題となる場面を想定して、そこから逆算して書かれているので、実戦で使いやすい仕様になっている。

事業担当者が読むには少ししんどいように思う。

たぶん本の厚み(500P超)で嫌がる。

どちらかというと駆け出しの法務担当者用。

この本で予習して問題に回答するような場面が想定される。

参考文献と引用箇所が非常に丁寧になされているので、この本を読んだ後、引用されている参考文献を読んで理解すると、法務担当者は力が付くように思う(これをしないと意味がないように思う)。

| | 22:18 | トラックバック:0コメント:0
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